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書を捨てよ世界に出よう・90年代バックパッカー編 ブログトップ
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パリよ、寛容であれ。 [書を捨てよ世界に出よう・90年代バックパッカー編]

さくさくと進めよう。パリである。タカラジェンヌならぬパリジェンヌの都である。

ベルギーから入ったせいかさすがにパリは都会であった。そして人が冷たかった。パリが好きという人はきっとフランス語がペラペラなのだろう。NY時代に第2外国語で選択した程度のフランス語ではとてもたちうちできなかった。かつてアテネフランセで学んだらしい母上からもフランス語が話せないと人間扱いされないとは聞いていたが、結構近いものを感じた。

ここでの滞在は2泊3日。ユースは2か所利用したがどちらも良い印象が無い。ユースに泊っている人たちも一癖も二癖もある。おフランスのパリジャン、パリジェンヌっぽくないといけないかのようだ。うむ、面白い。

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タンタンとマグリットの国 [書を捨てよ世界に出よう・90年代バックパッカー編]

はい、大空さん茶会ですね。

緑Tシャツ着て遠い空から吠えてます。

犬に逃げられ、子供に怖がられ、親には動物園の檻の中のライオンのようだと言われておりますが、めげない、さびない、曲がらない・・・って万年物干しかっ。

さて、無駄に熱い人は放っておいて(お前だ)・・・旅の続きいきます。

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色々あってユーレイル旅へ [書を捨てよ世界に出よう・90年代バックパッカー編]

今回日本に帰国した際、旅のメモやらなんやらを色々と見付けたので90年代バックパッカー編のほうをそろそろ、だらだらと進めていこうと思う。

母上の旅は自由気ままであった。旅の仕方にその人となりが現れるとすれば、私の場合はどのように見えるだろうか。真面目人間なので母上のようなぶっ飛んだ感は無いと思う。でも一人旅の面白さが少しでも伝えられればと思っている。

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きっかけとなった出来事 [書を捨てよ世界に出よう・90年代バックパッカー編]

90年代バックパッカー編を始める前にきっかけともなった出来事があったので紹介しておく。

以前数年働いた会社で、何度か海外出張をする機会があった。支社があった都合上アメリカに行く事が多かったが、ヨーロッパに出張することもあった。ドイツのフランクフルトで展示会があった際にも出張したのだが、そこでちょっとした冒険をしてしまった。10年以上前の話なのでもう時効だろう。懺悔も含め話しておこうと思う。

フランクフルトには3日ほど滞在した。予定の仕事を終えた後、上役たちは一日早く帰って行った。こちらもさっさと残りの仕事を終わらせるとその日の夕方から翌日昼まで時間ができた。日本を発つまで18時間ある。さてあなたならどうする?

もう一人同行していた同僚がノイシュバンシュタイン城に憧れていた。同僚にとっては初の海外旅行、否、海外出張である。この機会を逃す手はない。それなら行くか!ということになったのだが、そこから頭をフル回転し考えた。18時間しかない。帰りの成田行きの便に乗るには少なくとも2時間から3時間前にチェックインする必要があるので実質15・6時間しかない。フランクフルトからお城のあるフュッセンまではかなりの距離がある。移動手段は何が良いか。同僚の持っていたガイドブックに鉄道情報があった。インフォメーションセンターで時刻表を手に入れ、フュッセン行きの列車を探す。夜行列車&途中乗り換えで行けばなんとかなるかもしれない。フュッセンに朝到着するのであれば理想的だ。

ということでフランクフルトでホワイトアスパラ&ヴルスト(ソーセージ)の夕飯を済ませ旅の成功を祈って乾杯。時間を調整しながらホテルを一日早めにチェックアウトした。次にタクシーで空港へ。幸い空港と鉄道の駅が隣接していたが、空港の閉まる時刻と列車の時刻が結構迫っていたこともあってタクシーの運転手は「まかせとけ!」と言うなりアウトバーンを相当に飛ばしてくれた。Gを感じたのでよほどだったのだと思う。「TAXI」という映画を見た時にこの時のことを思い出した。おかげでなんとかぎりぎり間に合った。荷物は空港に預け、列車の出発時刻を待った。

列車はコンパートメントで個室のようになっていたので快適だった。ただし明け方に乗り換えがある。腕時計のアラームで起きる事ができなければルートヴィヒ2世のお城には辿り着けないことになる。そんなわけできちんと睡眠が取れたわけではなかったが、即席の計画が実行できていることに興奮していたのでどのみち眠れなかったのかもしれない。

明け方の乗り換えも無事にできてフュッセンに着く頃になると窓の外は雨。だがフュッセンに到着すると小雨になっていた。駅前に馬車が待っていたのでそれに乗ってお城の入り口まで上がっていく。まさに観光地らしい演出である。その頃には晴れ間が出てなんとお城に虹がかかっていた。自然の演出も完璧であった。しかもちょうど開城(というのか?)の時間だった。時間が押しているので一番最初に出発する英語ガイド付きの入場券を買い見学。

ディズニーランドのシンデレラ城のモデルともなった城で、外見も現実離れしているが内部はさらにすごかった。まるで舞台のセットである。ワーグナーを崇拝し、真夜中にオペラ上演をさせたりするだけのことはある。城の中に鍾乳洞を作るなんて発想はルートヴィヒ2世にしかできないだろう。ちなみにこのルートヴィヒ2世と親しく交流のあった人物が(ヅカファンに有名な)いとこのシシイことエリザベートであった。

帰りは予定通りの列車に乗り、トラブルもなく順調にフランクフルトに到着。その時点で成田行き便出発時刻2時間前。まさにぎりぎりの即席旅であった。

このことがきっかけとなって後のバックパッカー旅につながる事になる。仕事の出張中の出来事ゆえ(旅費は当然ながら自己負担であったが)良い子良い社員は真似しないように。


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