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ほぼ群舞 [ヅカらいふ]

行ってきた。

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ここで観るのは宙組のアナスタシア以来なのでかなり久しぶりである。


まずは芝居の話から。


世代的にタイトルは聞いた事はあっても漫画を知らないが、そもそも時代錯誤も甚だしい原作選びのように思われる。昭和のバブリーな時におじさまたちが好き勝手に女の人を玩具にしていた名残りというか、それをそのまま今の時代のヅカでやれてしまうという事に違和感と不快感を持ちながら芝居が終わるのを待ってしまうという体験は初めてだった。今までにも演出家の嗜好が現れる場面や作品はあっても全体の中の一部であったが今回は全てにおいて無理であった。


新しい客層を開拓したいのかもしれないが、原作ファンと思われるおじさまたちがスクリーンに映し出される原作者の物真似に嬉しそうに反応している様子を見る限り、この世代が見たかった実写版を提供したという点で成功したのかもしれないが、そういった世代のおじさまたちが自己満足で作っているテレビ番組は見ない、というような若い世代にはどう見えていたのだろうか。


折角のお披露目作品も、咲ちゃんの芝居というより原作を知らない自分から見ても物真似に徹した作品というだけで魅力が伝わらない。そもそも格好良いと思える主役像ではない。娘役たちも声がキンキンしてそういった演出なのだろうがおバカな娘たち、で一束にして終わり。新宿の雑踏にしても舞台上にごちゃごちゃしているだけ、というのも不思議だった。


上級生の安心安定感にホッとしたものの雪組の芝居がまったくもって観られないという不満感を持ったまま芝居の時間は終わった。


ヅカの外の世界は未だおじさまワールドなのだからこういった作品をどうしてもやりたいなら外部でどうぞ、ヨシマサ先生。


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しかし友人が取ってくれた席が良席だったのでショーはとても良かった。


歌の雪組からダンスの雪組になったという事か、ほぼ全場面群舞のような印象で豪華。


次から次へと展開されていく色彩の洪水、群舞の躍動をオペラグラス無しで浴びる事ができた。


久しぶりの生オケも嬉しい。あっという間の幸せな時間であった。


トップコンビ、2番手、そして剛の縣氏 柔の綾氏という並びでスタートした新生雪組。そこにソラカズキ氏が加わってまた面白くなりそうな・・・。次の雪組公演が今から楽しみだ。

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