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家から娘と一緒に観る [ヅカらいふ]

雪組のサヨナラ公演大楽の様子をライブ配信で観る。

ヅカ友たちも国を越えて様々な地点から観ていたようだが、試験前の娘には敢えて声をかけていなかった。


ただ娘からライブ配信すべし、と言われた手前ポチッとしたよ、と報告はした。


結果、時差を考慮した上で、「今から3時間だけ寝る。それから起きて一緒に見るから」という流れになってしまったのは親として伝えるタイミングを誤ったと言うしかあるまい。


でもこの人大学の受験でモザイクの国から女王の国に到着した日の夜に時差無視、移動後の疲労を考慮に入れずにウェストエンドでミュージカルを観て翌朝受験でなんとかなっているのでまあ大丈夫だろう。(この時も無謀なスケジュールを組んだのは私だったが)


そんな訳で急遽このような状態 ↓ で海のあちら側のその先に居る娘と一緒に観劇する事となったのだった。



IMG-5173.JPG



近くの映画館でも中継していてまだ席もあったようなので、もし前もってポチッとしていなかったら確実にそちらを選んでいたと思うが、時折娘と話しながら一緒に拍手や手拍子をしながら観られたのは良かった。


ただ良いシーンで犬が音のなるボールを持ってきたり、外の犬の声に反応してしまいそうになったり、通り過ぎる廃品回収の拡声器の音量が大きかったり、母上が突然掃除機をかけ出したり、等々集中するには難しい環境になってしまうのはライブ配信の致し方ない点なのだろう。


公演は久美子先生の舞台機構は全部使って行こうという意思を感じさせる(違うそこじゃない)舞台で、今ならもれなく使える寂しいオケボックスも十分に活用していた。話自体は流石に単純明快とはいかず、ベートーベンを主役にしてはいるがテーマは壮大な人間賛歌のフォルテッシシモである。ゲーテや概念である謎の女の存在を通して見える人間のバカで愚かででも希望を捨てず全力で真っ直ぐに生き抜く姿がベートーベンやナポレオンの生き方に重なる。


謎の女は才能であり苦悩であり歓喜に至る運命である、に至るクレッシェンドからのフォルテッシシモに持って行くあたりの哲学的で芸術的な気持ちの良さよ。そしてそんな難し役にほぼ無表情で応えるまあや様の素晴らしい存在感と、ベートーベンだいもん氏の人間臭い天才音楽家の才能のコラボレーションによる一心同体的なトップコンビの到達点の描き方もまたフォルテッシシモであった。(タイトル連呼回収済み)


動のナポレオン彩風氏と落ち着いた説得力のある静の彩凪氏の対比も良い。ショーはまあや様のラップによる場面が気持ち良く「様」付けにしたくなるのがわかる、というか卒業してしまうなんてもったいなさすぎる、何なら専科で活躍して欲しい、と娘と話したのだった。


サヨナラショーも最後の挨拶もだいもん氏の清く正しく朗らかなヅカ人生をそのまま描いたような温かいものだった。なにより、この危ない状況下で無事に千秋楽まで来て卒業の幕を下ろせて良かった。


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