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荘厳で滑稽な儀式 [まほろば大和国]

お水取りの儀式を生中継するというので録画予約していたのだが、

結局そのまま一部も二部も最初から最後までじっくりと見入ってしまった。


いやーすごいものを観た。1270年間大戦中も一度も途切れる事無く続く儀式はまさしく一つの舞台であった。


暗闇と火と水と原始的な音の世界。荘厳でどこか滑稽にも見える儀式にはこの国の寺社仏閣全てに密教も入ってやんごとなき方々から現政権、また世界までも対象に盛り沢山の宇宙規模で広く平和を祈る。


歌舞伎の拍子木のような音で幕開け、起承転結があって静と動が入り混じる。あくまでもお経がベースになっているのだがその動きや音などにお能や狂言に通じるところがあって興味深い。


修行の中で研ぎ澄まされた状態にあってお堂内を走り周ったり五体投地で板に体を打ち付けたり火のついた大きな松明を堂内で引き摺り回ったり、とやっている側はほぼトランス状態になっていると思うのだが、なにより見せるためにやっていないにも関わらず非常に見ごたえのあるパフォーマンスになっているのが凄い。


こんなに歴史ある儀式が今も絶えることなく残っているというだけで日本の深さを思う。シルクロードを渡ってやってきた様々な神々の終着地に残る宗教儀式は全部盛り。映像だけでは伝わらない「匂い」を体験したいので平穏な時がやってきたら松明の火の粉を浴びに行ってみたいと思う。


しかしまさかこの番組ですみ花ちゃんが呟き担当者の一人に任命されているとは思わなかった。夜遅い時間だったので"お母さん”として大丈夫だったかな?と余計な心配をしてしまったが、嬉しかった。

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