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タイミングを合わせた [ヅカらいふ]

夕食を早く済ませお風呂も済ませてテレビの前にスタンバる@17時半。(開始は19時。早すぎる)


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「新美の巨人たち」で港屋絵草紙店をテーマにしていたので恋多き男の愛憎劇について前もって学習できていたのは良かった。


というか何から書こう。


まずはこれがデビューとなる栗田先生の手抜かりの無さ。隙の無いスムーズな演出。時代の行ったり来たりも無理なく幻想と現実の行ったり来たりも上手い。緩急自在でタンゴの場面は格別。印象に残るのはその色の使い方で赤の他万喜、黄の彦乃、紫のお葉、そして青い鳥というのが夢二が求める世界にある色になるのかな。


宙組はバウメンバーだけでもこんなに出来る生徒が居るとは嬉しい発見だった。皆歌えて踊れて芝居も良い。なんといっても声が良い。印象に残ったのは他万喜の美しく哀しい狂気、いつだってホッとする存在のりんきら氏、台詞も歌も体中で共鳴して説得力のあるルイマキセ氏、スタイル抜群で美しい亜音氏、ヘアメイクも婦人会会長も良かったし、歌の花舞氏も安心感。何より彦乃のお父さんがすごく説得力があるというか無理なくしっかりお父さんだったので印象に残ったのだが若翔さんというのか覚えておこう。劇中劇から素に戻るちょっとした場面でも包容力があって良かった。


そしてソラカズキ氏である。大空さんファンとすれば太宰や銀ちゃん、ルディーあたりをどことなく重ねながら観てしまったが、明るいソラカズキも良いがこういうソラカズキ氏も新鮮だな、と思うのであった。哀しみがMAXになると踊るんだね、だってソラカズキだもんね、と妙なところに感心してしまったが、その身体的表現の特質故か感情の表現がウェット過ぎにならないのがこの物語を清く正しく清・濁・濁程度に留められた所以なのかなと思った。


芝居だけでも満足だったのにフィナーレも盛り沢山で、ショーの基本事項は押さえておいたのでショーもできまっせという栗田先生の自己申告はしかと受け止めた。


そしてそうか、美風まいらまんの組替え前最後だったのか、と振付から知る。組替えの挨拶もあって宙組が出来た時から知っているのでその時の流れを思うと凄い事だな、と改めて思う。次は花組へと異動か、新鮮だ。


まだまだ書き足りないがこの作品、いつか東上の機会は来るような気がする。普通であればバウ作品は観られないような人たちにもこの配信で届いた事で注目が集まったのは間違いないだろう。自分も知らない生徒ばかりになっているがこれを機に勉強しようと思ったのであった。


良い舞台だった。感謝。

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