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最終日。 [大きなリンゴの木の下で]

ようやく最終日。

持ってきた荷物+滞在中に買った物を各自のスーツケースに分散させる作業から始まる。

洗濯物の量に一週間の長さを実感する。日本のスーパーで調子に乗って買ってしまった雑貨や食料品もそれなりに多いが何より日本の古本屋に足を運ぶうちに増えてしまった各自の本が重い。

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お世話になったホテルをチェックアウト。

夕方の便なので荷物だけ置いて近場を散策する事にする。

とは言っても時間が限られるので取り敢えず全部ある老舗のデパートにGO。

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目的は買い物ではない。ここの名物を子供に見せたかったのだ。

名物とはこちら、

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この味わいのある木製エスカレーターである。

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まるで楽器の一部を見ているような錯覚を起こす。ガタンガタンとした動きにも味わいがある。

このエスカレーター、なんと1902年にオープンして以来稼働中との事なので既に111歳という事になる。ヅカより先輩とは恐るべし。

心なしか店内の雰囲気も落ち着いたレトロ感があって年寄り気質な子供たちも気に入った様子。

地下食堂はフードコートと言うより学食の雰囲気で各自気に入った物を選択してレジに並ぶシステム。ここでランチを済ませると、

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ホテルに戻りタクシーで最寄駅へ向かう。

近いと文句を言うなかれ荷物が重いのだ、とチップをはずんで黙らせる。

さてここからは来た道を戻るだけ。

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チケットを買い空港駅行きの電車が何番線から出るのか掲示板に表示されるのを待つ。

驚くほどギリギリまでわからない。

ようやく表示されると掲示板の前で待っていた人たちが一斉にホームを目指して動き出す。この時点で出発5分前を切っている。

人の流れに任せてさてホームに降りようと見ると階段しかない。後から人が続いているので引き返してエレベーターを探すわけにもいかず火事場のなんちゃらで持ち上げて降りた。息子の荷物は心強い青年の手助けがあって無事下まで到着。娘は・・・この人も火事場のなんちゃらを使ったらしい。子供に見られないのだから仕方ない。

ホームの駅員さんに空港に行くか確認すると前方の車両に乗るように言われる。そこから荷物を引いて移動するのだが時間が無いので焦る。適当なところで電車に乗るも荷物の大きい人たちが誰も乗っていない。地元民臭しかしない。不安が募る。

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程なくして車掌さんが切符の確認にやってくる。どうやら大丈夫らしい。

20分程で空港駅に到着する。

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ここまで来ればもう大丈夫。

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ここから空港のターミナル間を移動する電車に乗って、

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目的のターミナルに到着。

荷物を預けてチェックインを済ませると後は飛行機を待つだけとなる。

子供たちも上機嫌でそんなに家に帰りたいのか、と言いたくなる程盛り上がっている。

さてここまではスムーズに行ったのだが後半戦が待っていた。

時刻通り飛行機に乗ったまでは良かったのだが上空の気流が悪いとかで機内で待つ事3時間。

この分で行くと時差を考慮しても本日中の乗り継ぎ便に間に合うとは思えない。そもそも到着後にあの厳しい入国審査も待っているのだ。乗り継ぎの空港でホテルに泊まるのも悪くないと前向きに考える事にした。

さて5時間後、到着間際に乗り継ぎ便に未だ間に合うらしい事がわかるのだが急いで下さいと言われても・・・

案の定この状況に及んで入国審査で親一人子連れ旅というところを指摘されるという初パターン。

これは子供の片親連れ去り防止策(ハーグ条約)が関係しているのだが、そんな事もあろうかと領事館で親権を含む離婚証明なる書類を作ってもらって常備しているのだ。この際別れた経緯から話す勢いで領事館印の書類を出すと渋々通してくれた。

ちょいとトラウマ・・・・・・・。

子供たちに急かされて再びスイッチオン。

だがしかし、ターンテーブルに乗って出てきた荷物がまさかの“選ばれし者”で、

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この状態で出てきた時にはもう笑うしかなかった。

この荷物を乗り継ぎ便用の所に持って行くと「急いで!」と再び言われ3人で走る。

セキュリティチェックを抜けてようやく搭乗口まで辿り着くとちょうど搭乗案内が始まった。

無事最終便に滑り込む事ができたようだ。

この時点で12時を回っていたが、1時間弱のフライトでも時差が1時間あるので到着時刻も同じようなものであった。

空港から車を運転して帰宅する頃には1時を回っていたがここまで食べるタイミングを外していたので、帰宅するなり空腹を訴える子供たちに家にある物を食べさせてようやく長き旅の最終日をThe Endとする事ができた。


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