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四日目、其の二、更に歩き続ける。 [大きなリンゴの木の下で]

で、続き、 

某映画のような動物園ではない事は知っていたがしかし百聞は一見にしかず。

子供たちもその場に行ってみれば納得するものである。

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曲芸するライオンもシマウマもキリンもカバも居ない。 

都会っ子たちの自然触れ合いの場のような立ち位置で動物園としてアピールする特別な何かがあった訳ではないが、でもこの摩天楼のど真ん中という立地を考えればそれだけですごいようにも思う。

 

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ここから少し歩いて公園を抜けると、

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例のスコットとゼルダの“You are me~ I am you~♪ ”のホテル。そして真向かいに老舗の玩具屋が再び。

玩具屋に立ち寄らないという選択肢は無いようで中に入るが汗が引いたところで店を出る。

そして南西に向かう。

ちゃんとした店で食べていないという娘の訴えを聞き入れ日本の焼き肉屋を夕食の場とするが日本の支店のようでいて色々と残念だったような気がする。

やはり子供二人と焼き肉という選択肢は無謀だったのかもしれない。

そんな事より本日のメインイベントはこちら、

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6月のトニー賞発表を前にどれを観るべきか考えた。個人的にはフォッシー系列が観たかったのだが大人も子供も楽しめてなるべく新鮮な物。大空さんもお勧めの「アニー」という選択肢もあったが、そもそも子供と犬で何とかしようという考えが気に入らん、と却下。

ところが蓋を開けてみればどの作品も子供ばかり。トニー賞の宣伝でも触れていたがどうやら出演者の子供率の高さは相当に上がっているようで現在公演中の半分以上の舞台で活躍しているらしい事がわかる。

ならばもうこの際子供がなるべく沢山出ているのでいいじゃないか、と反動で決めた訳ではないが、ちょうど家の子供たちがロアルド・ダールの本に嵌っていたのを思い出してこの選択にしてみた。

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始まるまで近くのホテルロビーで待機。

確かにここまで十分過ぎる程歩き続けて来たので疲れもピークと思われる。

文字通りの天井桟敷席だったので始まったら眠ってしまってもいいよ、とは言っておいたのだが良い舞台は子供たちを寝かさないのである。

話がわかり易く音楽も覚えやすい。舞台技術も照明も今風に斬新で飽きさせない。何より子供たちの素晴らしさ。最早“子役”という特定の言葉は必要無いのかもしれない。踊れて歌えて芝居ができる。キャラクターを把握する感の良さも飛び抜けている。そしてしっかり個として舞台に立っている。配役の技もあるだろうが流石はブロードウェイと言うべきか。

こんなウルトラ級の子供たちも舞台を降りれば普通の小学生。新聞や雑誌などのインタビュー記事を見ると仕事と学業の両立が大変な事がわかる。夜遅くの公演を終えて翌朝学校へ、そんな小学生の行く末はやはりウルトラ級のミュージカルスターなのだろうか。

久々のブロードウェイで良い作品に出会い、調子に乗って大声でブラボーと叫ぶ天井桟敷席の私を煩いと冷たい目で見る“普通の”子供たちを見て安心する。

劇場を出るなりもう一本何か観たいと言い出す子供たち。それだけ良かったという事だろうがそう簡単に桟敷席のチケットは取れないのだ、残念。

(あくまでも桟敷席指定の人。しかしブロードウェイってこんなに高かったっけ?確かミスサイゴンが当時一番高い席を出してそれがニュースにもなっていたが、それでも100ドル程度だったはず。byその席で観た人。やはり時の流れを感じざるを得ない。)

これで勢いがついてしまった3人は鼻歌まじりに大きな玩具屋に入り、

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更にそのまま勢い余ってエンパイア・ステートビルに上る事となる。

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並び始めたら待ち時間だけでまさかの1時間半を要す。ようやくエレベーターに乗って到着と思いきや更にそこから階段を上がる事になろうとは。何の罰ゲームかと。

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展望台に辿り着く頃には午前様となっていた。

そこまでしてとも思うのだが前もって主要観光スポットを周る券を購入していたので無理矢理入れるとこういったスケジュールになってしまう。

昔一度だけ上がった事があるが待った記憶は無い。この混雑は夏休みのせいだろうか。

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雲の上から夜景を観る感覚で一番気に入っていたのが今は無きツインタワーであった。

屋上のライトショーもあって風に飛ばされそうになりながらもしっかり足を踏ん張って楽しんでいた事を思い出す。エンパイア程観光スポットとして知られていたようでもなく比較的空いていたのでよく通っていた。

前方に見えるのが来年お披露目となる代わりのビルであるらしい。

新旧交代と単純には言えない喪失感を感じる。


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