ある意味食い倒れ [書を捨てよ世界に出よう・60年代バックパッカー編]
スイスでグラマーな同行者と別れてから一人どこに向かったのか。
登山列車でユングフラウヨッホに登った。ユングフラウヨッホっていうのは有名な観光地。何が有名かというとヨーロッパの最高地点の標高3454m地点に駅があることで有名。自分も行ったことがあるが列車で運んでもらったにもかかわらず、自力で登頂したかのような気分にさせてくれる所だった。なんでだろう。あれだね多分、大きなスイス国旗が頂上に飾ってあるのとかが探検隊が無事到着しました感を演出しているんだな、きっと。
ヨーロッパ最高地点で次の行き先を決めた。アムステルダム、オランダです。ここでの思い出は生肉(タルタル肉)のサンドイッチ。非常にカルチャーショックだった。この時代の大和撫子にはそうかもしれない。オランダは以上。
次に向かったのがドイツのハンブルグ。なぜハンブルグだったのか。それは生肉にショックを受け、その反動でハンバーグが食べたくなったから。ハンブルグはハンバーグ発祥の地と聞いていたのでこれは行かねばならないと思った。でもここで食べたハンバーグはちっとも美味しくなかった。日本人として醤油の必要性を説いて回りたいとさえ思った。(母上、それでは和風ハンバーグになってしまう。)
仕方ないね。それなら次はフランクフルト。(マジっすか?もしかして・・・)
フランクフルトっていうくらいだから美味しいソーセージが食べられると思った。(もうこの発想はどうしたらいいんでしょう。天才的としか言いようがない。)ここのソーセージは外れなかった。特にザワークラフトが美味。当時、日本でソーセージと言えば魚肉ソーセージが主流だった。だからとてつもなく美味しく感じた。帰国してからローマイヤーを見付け、しばらくは思い出に浸りながら食べていた。
食べ物以外の話も少し。ドイツはユースホステル発祥の地。だから特にルールが厳しい。朝荷物を忘れて引き返しても既に鍵がかかっている。つまり「若人よ、外を見て歩け!」ということらしい。
それにしてもこれでは食い倒れのようではないか。食べ物で行き先を決めるってどうよ。この先どうなるのかとても心配だ。
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