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子ギャル犬の悪戯 [まほろば大和国]

ケージとクレートと自由な身の茶々、

ケージ無しを目標にしているものの先住犬の小次郎が気難しいので未だ外す事ができないでいる。


ただ小次郎が2階に上がっている間は母上がケージから出しているので結構自由だ。


特に私が在宅ワークの時は小次郎は2階で一緒に過ごしているし、私が居なくても娘がいる間は2階の冷房が効いた部屋で一緒に寝ているので1階は母上と茶々のヘブンとなっている。


1階でも玄関から入った土間部分だけは小次郎のシマで茶々が立ち入らなかったので小次郎の逃げ場となっていた。


ところがこの1週間で茶々が小次郎のシマを荒らす事を覚えてしまった。穏やかな中年オヤジ犬が積極的な子ギャル犬から身を隠せる場所はもはや2階以外無くなってしまったのだ。


母上がウトウトと転寝してしまう時など茶々が一緒に添い寝している事もあれば、そのままケージの外で自由を満喫している事もある。


小次郎のシマには小次郎の餌と水入れがあり、食の細い小次郎が残した餌などもそのまま放置している。食いしん坊な茶々は勿論そこを狙ってくるので直ぐに片付けるようにしないといけなくなってしまった。


更に、姫と名付けて大切にしている通勤用の自転車もここに置いているのだが、モーター部分に直結する配線部分を配線カバーを外して噛み切ってしまった。電動自転車なのでここをやられてしまうと無用の長物と化してしまうので急ぎ自転車修理の依頼をしてきた。利口な犬ですね、と何故か自転車屋さんに褒められたが修理代など聞けば冷汗ものである。


母上は自分のミスと落ち込んでいたが子犬のやる事なので致し方ない。武蔵も小次郎も子犬時代は色々とやらかしてきたのだから気にする事はない。ただ私が小次郎に構っている分、茶々の躾がおざなりになってしまっているので会社が休みの期間にじっくり付き合いたいと思っている。



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