パルテノンでギリシャ悲劇を

パルテノンな劇場に行ってきた。

古代ギリシャの物語を現代の日本でやる意味を考えたりもしたが、取り敢えず王と妃が良い感じに時空を越えた感のある存在だったので無問題。

コロスが一体となって存在していたのが新鮮だったが、古代ギリシャの民衆はきっともっと暴力的で原始的だったように思うと、今回の民衆はものわかり良く農耕民族的だなぁと思ったりもした。

全体的にマイルドな舞台というか敵役らしい敵役はなく、真っ直ぐに熱く真面目な若き王のモノローグを見守る群衆といった感じだったので一緒に群衆に混ざった気にになって観ていた。

大空さんは妖艶で妃であり母でもあるという難しい役だったが、三浦オイディプスとの相性良く、カーテンコールで二人が顔を見合わせてはにかんだ姿を見て悲劇的な結末の末にこの二人の姿があったのなら良かったと思った。

舞台後のトークショーでベテラン俳優陣に挟まれた王と王妃二人が妙に初々しく見えた。大空さんももちろん可愛らしかったが、主役の三浦氏がシャイで真面目な感じで好感が持てた。

このトークショーメンバーで現代の喜劇も観てみたいと思ったので近いうちに実現よろしく、と誰かに。