傘寿！

母上のBDを祝う。

週末にどこかに連れ出す予定もあったが、あまり歩かない方向で結局自宅でピザパーティとなった。

母上の後に同じ先生の下、脊柱管の同じ手術をした5歳上の伯母上は毎日のように飛び歩いているのに、母上は脊柱管とは違ったところでまた問題が起こってスムーズに歩く事ができなくなっている。

年齢的にも各部品が痛んできて次から次へとあるのは致し方ない事だが、車で近場の買い出しに行く以外あちこち連れ回せないのが残念だ。

出掛けたいけれど思ったように歩けない、と嘆く妹（母上）に姉（伯母上）から一言。

「好きな人を見付けなさい。いいよー。」

某ミュージカル俳優のファンになってからというもの、ファンクラブにまで入ってキラキラしている伯母上。

手術を迷っていた時には術後に既に取ってあったチケットの日までにリハビリを頑張って自力で観に行くと目標を立て、実際にその通りになっていた。

確かに大空さんもヅカも観に行くと元気になるし、心身共に回復を越えていく。

そうだよ母上、好きな人、誰かいないの？

「ゼレンスキーじゃない？」ぼそっと息子が言う。

「そうだね、ゼレンスキーかな。」

・・・・・・・？！

思い起こせば母上の場合、手術を迷っていた時から術後入院中もウクライナの事ばかり気にしていた。自分の痛みなんてウクライナの人の事を思ったら大したことはない、と言っていた。

そして動画サイトに嵌っている今、母上のTVには常に戦場の風景が映っている。

気持ちはあちら側に居て共に戦っているような感じだ。

もう少し明るいものを見たほうがいいよ、とアドバイスするのだが、やはり気になるのか戦場に戻っている。

まあでも、共に戦っているつもりで筋トレして歩けるように頑張っていただきたい。

傘寿、おめでとう！（欲張ってホールケーキ2個にしてみた）