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生命力 [生きる力]

年末からずっと週末は父上の面会日になっているが、

MAXで酸素吸入していたのに、いつの間にやら酸素が不要となり、最低限の点滴だけで生きながらえて、最終的に点滴も不要となり現在車椅子に自力で座り流動食で緩和病棟のある病院に移動する事となった。


入院した当初はもう最期のつもりでいたので繋がっている管という管が無くなるのはあちら側に渡った時と考えていた。担当のコミュ障先生は後は干からびるだけ(他の言い方があるだろうに)、と母上に伝えていた。


ところが会いに行く度に、まさかあれ違うよね他の人だよね、と遠目で見て似ているけどまさか、という驚きの回復力を見せた結果、最低限の点滴だけで人間はどれだけ生きながらえるのか、なんて調べたのが嘘のような結果となった。


とは言っても心はどこかに彷徨っているので面会もあくまでも一方通行で、でも母上は手を握って沢山語り掛けて、果てしなく一方通行のようでも手をしっかり握り返してくれるので満足げであった。


新しい病院はコロナ対策で面会がオンラインのみになるので面会の難易度が上がるが、家に近い病院なのでそれでも通って言葉をかける意味はあるように思う。


しかしもうすぐ90歳になるというのにすごい生命力だ。生きるのも大変だが死ぬのも大変。今父上はどこら辺を彷徨っているのだろうか、そんな事を思いながらまだしばらく病院通いは続く。

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