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フロイト先生の物語 [大空祐飛・大空ゆうひ]

行ってきた。

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この建物が出来た当時は大きなエスカレーターを上がってい行くと見えてくる天井画が好きで良く足を運んだものだが、入り口付近から既に様子が違っている。


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中に入ると真ん中を通っていたエスカレーターが無くなっていた。青い天井画はここからでも見えるがその手前にオレンジの補強用(?)の柱が立って肝心のエスカレーターは壁際に追いやられていた。


今調べてみたらこんな記事があった。2012年に大規模な改修工事をしたらしい。そうか知らなかった。確かに音響面などで評判が良くなかったというのは知っていたが、エスカレーターは危険扱いだったのか、残念。っていうか「子どもには人気だった」とあるが今も密かに楽しみにしていた私のメンタルは子供と同じという事らしい。


子供と言えば、今回の舞台の主役フランツは17歳という設定だったが、立ち居振る舞いがあまりにも幼く見えたのが気になった。田舎から出てきた純粋無垢な子が都会で刺激に揉まれて成長していく過程を見せるのだが、その表現の仕方があまりにも直情型なのはフロイト先生が言うところのlibidoのせいなのか、外国物だからといってミュージカル的な大袈裟な動きや台詞は必要だったのだろうか?せりふ劇だから余計に気になったのだがあのフランツだと純粋無垢にしても精神面が思いやられる感じの表現の仕方で、それはあの不安定な時代に呼応していたと言えばそうかもしれないが当時の17歳を設定していると思うとちょっと違和感があった。


原作を読んでいないので舞台から受けた印象だけだが、当時の17歳ってもう少し大人だと思うのだが、そりゃああの包容力のあるお母さんの元に居たら甘えん坊になるとは思うけども・・・そうか、これはフロイトが思うところの17歳男児なのか、それなら納得がいく。フランツの物語と思っていたがフロイトの描く17歳の物語という事であれば色々と腑に落ちる。(個人的にはユングのほうが好きだ。)


少人数で沢山の役を分担していたのは見ごたえがあったし、各地を移動できるように(?)セットも簡潔な物にしていたのも演劇的に上手く作用していて良かった。


大空さんが沢山の役を演じるというのはわかっていたが、落とされた旗を凍り付いたようにじっと見据える党員の男のシーンが一番印象に残った。舞台奥でライトが薄く入っている程度で台詞もないのだが、この後に展開されるであろう場面が想像できるような薄気味悪い緊張感を醸し出していて、そう、大空さんのこの静かな芝居が好きなんだ!とフランツと一緒のトーンで叫びたい衝動にかられたのだった。



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コメント(2) 

コメント 2

同感

初コメントです。3日後キオスク拝見できました。小さい劇場だったので目と目が合った感じで、大空さんに向かって拍手しました。歌舞伎みたいに、男役の芝居が一生あるべきだと感じるいい芝居だったですね、宝塚OGに仕事、男役女役が生活収入になりますよう、切に祈ってます。帰りはコロナだったので、私一人しか楽屋出るのを待っていませんでしたが、大型タクシーに俳優陣?が乗って、遠くから手を振りましたら、助手席でたぶん大空さんが会釈してくださる奇跡が起こり、嬉しかったです。応援ブログ拝見して、元気もらえました、このブログ存在に感謝!大空さんもきっと嬉しいブログと思います。ありがとうございました。
by 同感 (2021-04-04 17:17) 

プルミン

コメントありがとうございます。
ディープなファンの皆さんほどではないですが適度な距離を持ちながらのんびりと自分のペースで長く応援できたらと思っています。
by プルミン (2021-04-04 19:39) 

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